資本の不均衡によって経済的な不平等が継承されていることは、現社会において否定できません。社会が今後も成熟していくにつれて、経済的な格差が広がっていくことはおそらく免れられないでしょう。
一方、経済活動を通して人々の生活は「より便利に」「より快適に」なっていきます。生活における三つの不、「不足・不便・不満」は、公共財の増加や、サービスの拡張、生産手段の獲得によって経済的に解決されるものだからです。
もし、あらゆる不を解決し、インフラや建造物、ソフトウェアを生み出すための知識や技術といった生産様式が社会に蓄積され、人々が完全に満たされた社会が実現できるとしたら、貧富や階級といった人々を区別し得る相対的な価値指標は一体どうなるのでしょうか。もしかしたら、雇用関係の持つ力の不均衡も、次第に解消されていくのかもしれません。
私たちが豊かさを追求するためには、まだ満たされていないという前提に立って、生産性を向上し続ける必要があります。
私たちは人々が持つ独自の可能性を最大限発揮し、テクノロジーによって人の持つ能力を外的に発達させていくことで、労働生産性を高めます。
また、我々がソフトウェアやITサービスを駆使し、生産的なはたらき方を模索し続けることができれば、あらゆる企業に展開続けることによって、人がより人らしく夢中になってはたらく仕組みをアップデートし続けることができるのではないか。そしてそれがそのまま皆様への提供価値になると信じてまいります。
その結果として、はたらく時間を削減し、社会全体の”自由な時間”を生み出していくことができれば、それは一つの豊かさを象徴しているのではないかと私たちは考えます。
上記の仮説に加えて、全てのはたらく人々に優しくありたいという気持ちと、自分たちが常にはたらく人々の側でありたいという気持ちを込めて、プロレという名前を会社につけることにしました。
経済活動の主役は株式会社だからこそ、お金がなくても豊かになれる社会をつくるまで、ひいては、はたらく豊かさにほんの少しでも影響できるまで、株式会社の経済活動を支援し続けます。